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ダムは巨大なBCP装置(1) 漁業

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ダムは巨大なBCP装置(1) 漁業

海を守る。漁業を守る

もしダムがなかったら、こうなるかも知れません。

大雨が山に降る → 雨水が川に大量に流れる → 川が水の勢いで削られる →  水は泥水となって下流に流れる →  泥は下流の川底に溜まり川床を上げる →  倒木や石が混じった泥流は河川を削り橋脚などを破壊しながら海に流れる → 海は汚れ濁る → 養殖場などの漁業に長期でダメージを与える

河川の氾濫による水害はもちろん甚大だけど、その下流、湾岸地域では濁流によって漁業被害も発生します。川の生きものも無事ではいられないでしょう。濁流と一緒に流れて来た倒木や折れ木は、とりあえずダムが砦となって堰き止められ、下流には流れないのです。だからダムは、貯水や利水だけじゃなく、整流(倒木や折れ木を堰き止めてフィルター制御)もしてくれる巨大フィルター装置であると言うことができます。

写真にある倒木やごみ。これをどうやってダム湖から取り除くのか、ダム管理事務所の人に聞いてみた。「職場には職員が3人しかいないので順番にボートを出して手作業でやるんですよ。暑くなる前にやらないと」と言っていました。

 

 

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