継続可能な生活

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植物は花をつけ、種を残して後を託す

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植物は花をつけ、種を残して後を託す

私が知るドイツの会社。ドイツの経営者(社長)の転身は早い。辞職という決断は日本よりはるかに早いと思う。

社長の年齢は当時、50~60歳代。会社規模は社員数で100人から3,000人程度。規模は別として会社は確固たる製品競争力がある優良企業が多かった。彼らが辞職したあと、その血縁者に後を継がせたという例は一社だけあった。その他は自分の影響力を残すことなく、あっさり辞めている。辞めたわけは色々だったが会社の業績の悪化で責任を取ったという例はなく、むしろその逆で業績が良かったので辞めたというケースが多かった。
別の業界で起業した人。会社を売った人。恋人と別荘暮らしを始めた人。フリーランスになった人。大学に戻り勉強を始めた人。地元の大学で講師になった人。趣味に没頭したくて辞めた人。ボランティア活動を始めた人。その後の転身、生き方はさまざまだけど、皆、自分が辞めた会社につながりや影響力を残さなかった。日本風に言うと、「引き際よく未練なく去った」ということか。

会社はその後も発展し、今も成長を続けている。そのダイナミズムと継続性がドイツの会社の強さだと感じる。日本の会社との違いが際立つ。

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